先日のプロシードベンチマークサミットでは、皆さんからたくさんのご質問をいただきありがとうございました。今回のブログでは、弊社コンサルタントのアンと菊池より、当日、回答できなかったご質問について回答いたします。
株式会社プロシード 柯 嵐 (Anne)
「日本は中国と同じくスマホが普及しているのに、スマホ決済などの活用に使われていないのはなぜ?」
良い質問ですね。正直、私以前も同じ疑問を持っていました。。。
ちなみに中国では、スマホ決済≒Alipay&WeChat pay ですが、中国政府によるトップダウンのプッシュ、決済体系の整備、スマホそのものの普及など、理由か幾つかありますね。それ以外にも、Anneが日本に来て、自分の経験から気づいたことも含めて、皆さんとシェアーしたいと思います。
① 加盟店にとって、手数料は低い
大手小売店や飲食店以外、小売店側の負担費用も劇的に安いです。
ユーザースキャン型だと手数料は無料、以外でも平均0.6%ということですが、日本のクレジットカードだと、大手小売店でも1~3%と言わている手数料から比べると破格の値段です。
② 導入することは意外と簡単
モバイル決済の受け入れ方には小売店のPOSと連動させる方法、専用端末でユーザーのQRコードを読む方法などいくつかありますが、最も手軽なのは、小売店のAlipay・WeChat上の仮想口座のQRコードをPOPで貼っておく方法です。
ちなみに、路上で商売しているような屋台QRコードすら貼っていないことがあります。その場合は、屋台の店主の口座へ直接送金するという流れとなります。
③ どこでも使える
お店の規模を問わず、レストラン、スーパー、コンビニなどの正規店にとどまらず、道ばたで雑貨や青果などを売っている露天商を含め、スマホで決済できないシーンは皆無に等しいです。
因みに日本では、AnneはLinepay、Paypay,Applepayなどインストールしましたが、結局使えないお店が多くて、基本クレジットカードで払っています。。。
*日本は「現金のみ」の お店も少なくありませんので、普段1万円程度の現金は用意しています(笑)。
④ 誰でも使える
若者だけではなく、Anneの両親(70代)のような高齢者でも、子供たちに教えてもらって積極的に使っています。以前、Anneは両親に配車アプリでタクシーを予約、また決済してあげたことがあります。
その後、両親は「私たちも自分でこのアプリで予約したい」と言いました。
その場合、WeChat「送金」機能を使って親に送金すれば、クレジットカードを持っていなくても、簡単な登録だけで送金してきたお金をそのまま使えることができので高齢者にとっても楽です。
⑤ どんな目的でも使える
日常生活の公共料金の支払いや、友達と一緒に食事するときの割り勘、祝日や誕生日などのお祝い金、旧正月のお年玉…何でもスマホで解決できます。
⑥ 最後におまけ⇒スマホ決済を広げた超面白いきっかけ
モバイル決済普及のきっかけを作ったのは「微信紅包」(「WeChat お年玉」の意味)機能です。*中国では春節(旧正月)に配るお年玉や結婚式などの御祝儀のことを「紅包(ホンバオ)」と呼びます。
このサービスが始まったのが、2014年の春節直前でした。「ホンバオ」は、一対一のチャット上で渡すのが基本ですが、グループチャット内で複数人数相手に送ることもできます。面白いのは、グループチャット内で「ホンバオ争奪戦」ができる機能を搭載したことです。この場合、「ホンバオ」の送り手が、総額と「ホンバオ」数(もらえる人の数)を決めて送ります。貰い手は、早くタップした人から順番に獲得できるのですが、もらえる金額はランダムに決まります。
例えば、10人登録されているグループ上で、「総額100元のホンバオを5つ配る」と指定し送信すると、グループチャットの画面上に「ホンバオ」のアイコンが現れ、早くタップした5人のみがお金を受け取ることができます。もらえる金額も、一人目が10元、二人目が30元……といった感じにランダムに決まります。
なので、ゲーム感覚で「ホンバオ争奪戦」が楽しめるエンターテイメント性が受け、「微信紅包」は、あっという間に中国人社会に浸透していました。
Anneはその春節に、中国人の同僚や友人たちにいくら送金して、いくらもらったのは覚えていませんが、春節の賑やかさは、ある意味でOnlineでも十分に味わっていました(笑)。
沢山の人はその時までWechat pay使っていなくても、気が付いたら「ウォレット」の中に数十元、或いは数百元の残高が残っていて、その後、直接スマホ決済は一気に広がりました。
以上、長い文章になりましたが、いかがでしたでしょうか?
もっと詳しく知りたいという方、ありがとうございます!有料セミナーを実施することも可能ですのでぜひご連絡ください(笑)
株式会社プロシード 菊池 正倫
従業員満足度調査の設問に決まりはあるのか?
従業員満足度調査の設問に“決まり”はありませんが、以下のポイントを抑えておくことが重要です。
① 「業務内容」「職場環境」「コミュニケーション(人間関係)」の3要素を聴く。
従業員満足度を聴き、どの領域において不満に感じているのか、など確認し、改善すべき領域となります。
② 改善できないことは、聴くべきではない。
一方で、改善できない領域もあります。それは、報酬面(給与など)です。
この項目は、ヒヤリングしても改善は難しいですし、その適切さは、
地域の白書などを確認することで相場を理解することができます。
ESとEXの違いとは?
ESとは、従業員満足度を指します。
EXは、従業員体験(Employee Experience)の略です。
上記、従業員満足度調査の項目にある、業務内容、職場環境、人間関係だけでなく企業から受けるもの(福利厚生、給与など)がすべて対象となり、
所属する企業での、“すべての経験”を指します。
ES調査は、ESを向上させることに活用できますが、ES調査の対象を改善するだけでは、EXを向上させるとは限らない、とも言えます。
いかがでしたでしょうか ?プロシードでは今後も皆様とインタラクティブなコミュニケーションを実現できる、有益なサミットやセミナーを提供して参ります。次回もご期待ください!