Backlog 未処理
サイクルタイムの目標時間内に処理されなかった案件のこと。
未処理はサイクルタイムの目標時間内に処理されなかった案件が、具体的にどのくらい遅れているのかを数値化し、測定する。
未処理案件はファーストインファーストアウト(FIFO)を基本に管理される。
未処理案件の管理方法:
①測定には経過時間を用いる。適切な時間枠(最低でもサイクルタイム以内)を設定したうえで、未処理案件を経過した時間毎に分類する。
②未処理データは100%のデータをもって加重平均にて算出すること。
(加重平均とは、2種類の数字があるときに、単純に平均せずそれぞれの数字の差を加味して計算すること)
<加重平均での平均遅延時間算出方法>
サイクルタイム目標値を8時間とした電子メール処理の場合:
・8時間経過した件数が200件(8×200=1600)
・16時間経過した件数を50件(16×50=800)
・24時間経過した件数を0件(24×0=0) とすると、
(1600+800)÷(200+50)=9.6
となり、平均遅延時間は9.6時間となる。
活用のヒント
・納期率と未処理は合わせて管理することが重要である。納期が達成できていても、未処理が管理されていないと、悪い顧客体験の提供となる。