研修と効果測定を考える~カークパトリックの4段階評価~

2018.03.27

今回は研修の効果測定についてお伝えしたいと思います。皆さんのセンターでは、研修の効果測定をどのように実施していますか?

・受講後アンケートで理解度や満足度を訊ねている

・ペーパーテストを実施して、合否判定をしている

・ロールプレイングテストで、合否判定をしている 等々

研修の効果測定のモデルとしては、以下「カークパトリックの4段階評価」が良く用いられます。従来、「レベル3」「レベル4」の測定は難しいとされていますが、皆さんのセンターではいかがでしょうか。

<カークパトリックの4段階評価>

・レベル1:Reaction(反応)

受講後アンケートなど、受講者の満足度評価

・レベル2:Learning(学習)

紙テストやロープレの結果など知識やスキルの習得度の評価

・レベル3:Behavior(行動)

研修内容の活用度合い、行動変容についての自己評価・他者評価

・レベル4:Results(業績)

受講者は研修受講によって業績、成果にどれだけ貢献できたかの評価

<研修の効果測定を実施する際のポイント>

まず、上記4段階の「レベル4」「レベル3」を十分に検討します。

・その研修を受講した後、どんなパフォーマンス結果(何をどの程度、定量的に)が出せることを目指すのか。(レベル4)

・そのパフォーマンスが出せるようになるために、具体的にどのような行動が求められるのか(レベル3)

そのうえで、「レベル4」「レベル3」の実現を目的とした研修を設計します。

・求められる行動が取れるようになるには、何をどの程度、知っていて(知識)できる(スキル)必要があるのか(レベル2)

・受講者を飽きさせることなく、積極的に受講してもらうにはどうすればよいか(レベル1)

いかがでしょうか。

以前「ADDIEモデル」のコラムでも触れましたが、研修の「目的(何のための研修か)」が明確になっていることはとても大事です。そのうえで測定結果を分析し、よりよい研修の改訂に役立てていきましょう。

Related Articles

関連記事

カスタマーエクスペリエンスのその先へ
貴社の顧客体験の悩みにお答えします