北欧・デンマークに学ぶ、Well-beingなコンディションの整え方 ~休息の時間をより良いものにするためのキーワード:Hyggeとは?~

2022.08.29

『精神には休養を与えねばならぬ。(中略)絶えず緊張を加えれば、精神の飛翔を妨げることになる。』

-ルキウス・アンナエウス・セネカ

1世紀の哲学者、セネカの言葉です。パフォーマンスを維持するためには、精神の休養が必要、精神の緊張状態が続くとミスの発生やパフォーマンスの低下が発生するということです。

今回のブログでは、Well-beingで幸せな働き方をするために、精神の安らぎの仕方のヒントをデンマークのライフスタイルを通してお伝えします。

なぜ今回「北欧デンマーク」なのか

世界幸福度ランキングにおいて、トップ3をフィンランドとデンマーク、アイスランド等、北欧諸国が上位を占める結果となっています。幸福な働き方、休み方のヒントが詰まっている、これら地域で大事にされている考え方について共有するためにピックアップしました。

※世界幸福度ランキング:「World Happiness Report 2022」国連機関である持続可能開発ソリューションネットワーク(SDSN)が毎年発表している世界ランキング。幸福度という抽象的かつ主観的なものを数値化してランキング付けしたもの。(品質モニタリングと似てますね・・・) 

評価項目としては以下の6つ

・1人当たり国内総生産(GDP)
・インフラ、社会保障の充実
・健康寿命
・人生の選択における自由度
・他者への寛容さ(ボランティアなど)
・国への信頼度

なぜ北欧・デンマークの幸福度が高いのか、キーワードは「Hygge」?

これら地域の幸福度が高い理由としては、医療費控除、学費控除、労働時間の短さ、など要因としては様々なものが挙げられています。プライベートの「余暇の使い方」に着目します。

〇Hygge

皆様は「Hygge(ヒュッゲ)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
北欧が好きな方やアウトドアが好きな方は1度聞いたことがあるかもしれません。

Hyggeとは、デンマークが語源の言葉で、「豊かな時間の過ごし方や暮らし方、心の持ち方をあらわす言葉」です。言い換えると、日常の中での「心地よい時間の過ごし方」となります。
デンマーク国民は日常にある小さな幸せや心地良さを意識した「Hygge」が文化として根付き、より心地の良いリラックス方法を取り入れています。
日常における些細なことでも幸福が感じられることで、人生における幸福度が高い理由の一つです。また、このHyggeこそ、パフォーマンス向上のためのキーワードでもあります。

心地よい休息をとることにより、身体的/精神的にもリラックスでき、コンディションレベルが向上し、より良いパフォーマンスが発揮可能となります。

仕事でベストパフォーマンスを発揮するために、Hyggeを意識した休み方の例を次にお伝えします。

Hyggeの取り組み例

Hyggeを意識した生活をすることは決して大がかりなものではありません。

前述のとおり、Hyggeとは、心地よい時間の過ごし方/日常の中の些細な幸せであり、誰しもが実現可能です。以下にHyggeの取り組み例を紹介させていただきます。

間接照明 

壁や天井に反射させる間接照明は比較的やわらかい光で、精神的に落ち着き、リラックスしやすくなります。リビングなど、「日常の憩いの場」に取り入れることから始めてみましょう。

また、光量が少ないため、目への刺激が少ないことから、寝室のベッドサイドに置くのもおすすめです。

火を見る

キャンドルの火や、焚き火の火など、ゆらゆらと揺れる火を見ているとなんだか落ち着きませんか?実は火を見て落ち着くのには、科学的な効果があります。

不規則にゆらぐ炎は「1/f ゆらぎ」と呼ばれる心地よいゆらぎのリズムを刻んでいます。

1/f ゆらぎはと一定のようで予測ができない不規則なゆらぎのことで、心地良いと感じる小川のせせらぎやそよ風などの自然現象と同じリズムを刻んでいるといいます。

このリズムは私たち人間も刻んでいるため、炎を眺めていると自然と安らぎを覚えるようになります

また、焚き火では「パチパチ」という木がはじける音も相まって癒しを与えてくれます。

焚き火と聞くとキャンプが思い浮かびますが、時間や道具がなくキャンプに行くのはハードルが高い、近くにキャンプ場がないという方も多いのではないでしょうか。実は画面上でも焚火を楽しめ、同じようなリラックス効果を得ることができます。

今はネット上でも焚火動画がアップされ、これを視聴することで同じような効果を得ることができます。

まとめ

皆様も日常の中に心地良いと感じるささやかなリラックスを気軽に取り入れて、より充実した「休み」を実践してみてください。

それが仕事のパフォーマンス向上につながります!

紹介

昨年大好評だったKINTO様とのコラボによるトークイベントを進化させたオンライントーク配信「トークタイム 焚き火で語る僕らの本音 PRESENTED BY KINTO」の開催が決まりました!

昨年のPBSや、Well-being CUSTOMER CENTER研究会でもご講演いただいた名古屋グランパスの長澤和輝選手、2022年FIFAワールドカップカタールアジア2次予選でも日本代表にも招集されるなど今後のさらなる飛躍が期待される中谷進之介選手をゲストとしてお招きし、非日常空間であるキャンプ場「Nordisk Hygge Circles」(三重県いなべ市)を舞台に焚き火を囲みながら、お互い本音で語り合っていただきます。

焚き火の効果を感じてみたい、でもキャンプに行くのはちょっとという方も、ぜひ今回のイベントにご参加いただき、Hyggeを感じてみてはいかがでしょうか?

本イベントの詳細については以下よりご覧いただけます。
※イベント主催者である株式会社KINTO公式サイトへのリンクです。

開催概要

・日時:9/4(日)20:00~21:30
・申し込み:事前申込は不要です。
・参加方法:オンライン(YouTube LIVE)

※当日は以下のURLよりご参加ください。
URL:https://youtu.be/J-B-_RR9lcQ  

※当日は三重県いなべ市に開業予定の「Nordisk Hygge Circles」から配信します。
※「Nordisk Hygge Circles」とは
「宇賀渓の自然でHyggeを描く」をコンセプトに掲げる日本発のアウトドアフィールド。三重県いなべ市内の豊富な自然を活かし、 ノルディスクの得意とするHyggeの世界観を描く。開業前から多数のメディアに取り上げられるなど注目が集まっており、今日本で最も熱いキャンプ場のひとつ。

Related Articles

関連記事

カスタマーエクスペリエンスのその先へ
貴社の顧客体験の悩みにお答えします